介護施設や病院でベッドを買い替える際、処分の方法によって費用が大きく異なります。
適切な方法を選ぶことで、費用を抑えたり、収益を得たりすることが可能です。
しかし方法の選択を誤ると、不要な費用がかかったり、手間が増えたりする可能性があります。
特に施設で複数台を処分する場合、1台あたりの費用の差が全体コストに大きく影響します。
本記事では、介護ベッド処分の具体的な方法と、費用相場、施設での大量処分のポイントについて詳しく解説します。
介護ベッドの処分方法とは？
介護ベッドの処分は、買い替え時の無料引き取りが最もコスト効率が良く、状態が良ければリサイクルショップで売却して収益を得られます。
買い替え時の無料引き取りは、新しい介護ベッドを購入する際に古いベッドを無料で引き取ってもらう方法です。GB Tradingなどの販売業者では、新品または中古の介護ベッドを購入する際に、古い介護ベッドを無料で引き取るサービスを提供しています。処分費用が0円で、運び出しも業者が行うため、最もコストパフォーマンスが高い方法です。施設で20台を買い替える場合、不用品回収業者に依頼すれば10万円から20万円の処分費用がかかりますが、買い替え時の無料引き取りなら0円です。
リサイクルショップへの売却は、状態の良い介護ベッドであれば収益を得られる方法です。製造から3年から5年以内の比較的新しい介護ベッドで、動作に問題がなければ、買い取ってもらえる可能性があります。買取価格は1台あたり5000円から2万円程度で、3モーターの状態が良いベッドであれば高額買取が期待できます。パラマウントベッドなど大手メーカーの製品は、中古市場での需要があるため買取されやすい傾向があります。10台売却できれば、5万円から20万円の収益が得られます。
自治体の粗大ごみ回収は、費用を抑えられる方法です。事前に自治体に連絡し、収集日を予約します。介護ベッドは大型粗大ごみに分類されるため、処分費用は1台あたり1000円から3000円程度です。10台処分する場合、費用は1万円から3万円程度で済みます。ただし、自分で指定場所まで運び出す必要があり、電動ベッドは重量があるため、分解しても運び出しが困難な場合があります。自治体によっては、介護ベッドを収集対象外としている場合もあるため、事前確認が必要です。
不用品回収業者への依頼は、手間がかからない方法です。電話一本で施設まで来て、介護ベッドを運び出して処分してくれます。処分費用は1台あたり5000円から1万円程度で、運び出し費用や階段料金が加算される場合があります。10台処分する場合、5万円から10万円程度の費用がかかりますが、まとめて依頼することで割引が受けられる可能性があります。急いで処分したい場合や、運び出しが困難な場合に適しています。
施設間での譲渡は、他の介護施設に無償または低価格で譲る方法です。新規開設する施設や、予算が限られている施設では、中古の介護ベッドを必要としている場合があります。地域の介護事業者ネットワークや、業界団体を通じて譲渡先を探します。処分費用は0円で、譲渡先の施設にも喜ばれるため、双方にメリットがあります。運搬費用をどちらが負担するかは、事前に協議して決めます。
介護ベッドの処分は、買い替え時の無料引き取りが最もコスト効率が良く、状態が良ければリサイクルショップで売却して収益を得られます。
次に、処分方法別の費用相場について詳しく解説します。
処分方法別の費用相場は？
介護ベッドの処分費用は、買い替え時の無料引き取りが0円、リサイクルショップが買取で5000円から2万円の収益、自治体回収が1000円から3000円、不用品業者が5000円から1万円、施設間譲渡が0円から運搬費用です。
買い替え時の無料引き取りは、費用が0円で最も経済的です。GB Tradingなどの販売業者では、新品または中古の介護ベッドを購入する際に、古い介護ベッドを無料で引き取ります。運び出しも業者が行うため、手間もかかりません。20台を買い替える場合、通常なら処分費用が10万円から20万円かかるところを、0円に抑えられます。買い替えが前提となりますが、施設で定期的にベッドを更新する計画がある場合、最も効率的な方法です。
リサイクルショップでの買取は、状態が良ければ収益を得られます。製造から3年以内の3モーターパラマウントベッドであれば、1台あたり1万5千円から2万円程度で買い取ってもらえる可能性があります。製造から5年以内の3モーターであれば、1万円から1万5千円程度です。2モーターは5000円から1万円程度、1モーターは3000円から7000円程度が相場です。ただし、製造から10年以上経過している場合や、故障している場合は買取不可となります。10台売却できれば、5万円から20万円の収益が得られ、処分費用がかからないどころか収入になります。
自治体の粗大ごみ回収の費用は、1台あたり1000円から3000円程度です。大阪市では2000円、東京都23区では1000円から2000円程度が一般的です。事前に粗大ごみ処理券を購入し、介護ベッドに貼り付けて指定場所に出します。10台処分する場合、費用は1万円から3万円程度です。ただし、運び出しは自分で行う必要があり、マンションの上階から運び出す場合は人手が必要です。運び出しの労力を考慮すると、費用は安いが手間がかかる方法です。
不用品回収業者への依頼費用は、1台あたり5000円から1万円程度です。基本料金に加えて、階段料金1階あたり1000円から2000円、エレベーターなしの3階以上は追加料金が発生する場合があります。10台処分する場合、5万円から10万円程度の費用がかかります。ただし、まとめて依頼することで割引が受けられる可能性があり、10台以上であれば1台あたり4000円から8000円程度に下がる場合があります。即日対応可能な業者もあり、急いで処分したい場合に便利です。
施設間譲渡の費用は、基本的に0円ですが、運搬費用が発生する場合があります。譲渡先の施設が近隣であれば、自社のトラックで運搬できるため費用は0円です。遠方の施設に譲渡する場合、運送業者に依頼すると10台で5万円から10万円程度の運搬費用がかかります。運搬費用を譲渡先が負担する場合は、こちらの費用は0円です。譲渡先が見つかるまでに時間がかかる場合があるため、計画的に進める必要があります。
介護ベッドの処分費用は、買い替え時の無料引き取りが0円で最も経済的で、リサイクルショップでの買取なら収益を得られ、自治体回収なら1000円から3000円で処分できます。
次に、施設での介護ベッド大量処分のポイントについて解説します。
施設での介護ベッド大量処分のポイント
施設で介護ベッドを大量処分する際は、買い替えと同時に行う、複数の処分方法を併用する、計画的に進めることが重要です。
買い替えと同時に処分することで、費用を最小限に抑えられます。施設で20台のベッドを更新する計画がある場合、新しいベッドを購入する際に古いベッドを無料で引き取ってもらえます。GB Tradingでは、中古介護ベッドを購入する際も古いベッドの無料引き取りに対応しているため、コストを抑えながらベッドを更新できます。買い替えの予算に処分費用を含める必要がなくなるため、施設の財務計画も立てやすくなります。
複数の処分方法を併用することで、最適なコスト配分が可能です。状態が良いベッド10台はリサイクルショップで売却し、10万円から20万円の収益を得ます。状態が普通のベッド5台は買い替え時に無料引き取りしてもらいます。状態が悪く買取不可のベッド5台は自治体の粗大ごみ回収で処分し、5000円から1万5千円の費用で済ませます。このように、ベッドの状態に応じて処分方法を使い分けることで、トータルコストを最小限に抑えられます。
計画的に進めることも重要です。施設での介護ベッド処分は、利用者の移動や代替ベッドの確保が必要なため、計画的に進める必要があります。処分する3ヶ月前から準備を開始し、リサイクルショップでの買取査定、譲渡先の施設探し、不用品回収業者の見積もり取得などを行います。買い替えの場合は、新しいベッドの納期と古いベッドの引き取り日を調整し、利用者への影響を最小限にします。
一括見積もりを取ることで、最も安い業者を選べます。不用品回収業者に依頼する場合、複数の業者から見積もりを取り、最も安い価格を提示した業者を選びます。3社から5社程度の見積もりを取ることで、適正価格が分かります。10台処分する場合、業者によって5万円から15万円と価格差があるため、相見積もりは必須です。
施設で介護ベッドを大量処分する際は、買い替えと同時に無料引き取りを利用し、状態に応じて複数の処分方法を併用し、計画的に進めることが重要です。
